2013年12月24日火曜日

木造住宅の壁量計算を深く理解する その2 「風圧力に対する必要壁量」

今回は木造2階建て住宅(四号建築物)の仕様規定における、令46条壁量計算の解説第2弾、「風圧力に対する必要壁量」の解説です。

風圧力に対する必要壁量の算出
風圧力に対する必要壁量は、

  必要壁量=見付け面積×見付け面積に乗じる数値

で計算します。

見付け面積とは建物に風があたる立面上の面積のことです。
見付け面積の計算は柱芯ではなく外郭線(仕上げ等の最外面)で計算します。

時々見付け面積を計算する際、CADから建物の凸凹を正確に拾い出していることがありますが、見付け面積は少し大きめに算出した方が安全側の設計となります。
そもそもCAD上の建物の凸凹自体、本来の仕上がりとは違う可能性が高いのですから、細かく面積を算出するのはやめましょう・・。

見付け面積について
見付け面積は、各階床面から1.35mより上の面積とします。
なぜ、1.35mより上なのでしょう??
これは階高を2.7mと想定したとき、階高の1/2の値が1.35mで、
階高の上1/2は、その階の耐力壁が風圧力を負担し、
階高の下1/2は、下階の耐力壁が風圧力を負担すると考えられています。
よって、床面から1.35mより上の見付け面積を算出するのです。

ちなみに1階の下1/2は土台→基礎→地盤へと風圧力は伝達されます。

現在の木造住宅の階高は2.7mより高くなっていると思います。
その場合は、床面から1.35mより上の見付け面積を計算すると実際の階高1/2より多めの見付け面積となるため、風圧力に対する必要壁量は安全側の設計となります。

逆に、階高が2.7mより低い場合は床面から1.35mとせず、実際の階高の1/2より上を見付け面積として風圧力に対する必要壁量を算出しましょう。

見付け面積に乗する数値について
見付け面積に乗ずる数値は50cm/㎡が一般的に使われています。特定行政庁が特に強い風が吹くとして定めた地域においては50~75cm/㎡が係数として定められています。

見付け面積に乗ずる数値の50cm/㎡は旧風圧力基準において風速50m/secを想定して決まった数値です。

見付け面積と耐力壁の注意点
風圧力で最も注意する点は、見付け面積と計算する耐力壁は直行していることです。
もう少しわかりやすく言うと、X方向の壁量計算を行うにはY方向の見付け面積にて必要壁量を算出することになります。
建物の壁に風があたった場合、直行する耐力壁が倒れないように支えるイメージです。

各階・各方向の必要壁量決定
地震力に対する必要壁量(前回解説)および風圧力に対する必要壁量を算出したら、各階・各方向にて必要壁量を決定します。
必要壁量の決定とは、地震力、風圧力のどちらか大きい方の必要壁量を各階の各方向ごとに決めることです。

次回は、存在壁量の算出と壁量の判定について解説します。


2013年12月13日金曜日

木造住宅の壁量計算を深く理解する その1 「地震力に対する必要壁量」

階数が2階建て以下、延床面積500㎡以下、最高軒高9m以下、最高高さ13m以下の木造住宅は、四号建築物と呼ばれ構造安全性検討は「仕様規定」として建築基準法施行令に規定されています。

仕様規定では令46条に「壁量計算」があり、木造住宅は地震力、風圧力に対する安全性を壁量計算にて確認することになります。

この壁量計算はとても簡単なため、結構甘く見られています。
しかし、この壁量計算は深く理解することで木構造の基本がわかって来るのです・・。

令46条の壁量計算は、各階(1,2階)、各方向(X,Y方向)の地震力及び風圧力に対する「必要壁量」を算出し、実際に配置する耐力壁による「存在壁量」が多いことを確認する計算です。

噛み砕いて説明するとこんな感じです。
・必要壁量
壁量計算しているこの木造住宅に作用する地震力に対抗するためには、 これだけの耐力壁の量が必要ですよ
・存在壁量
設計上配置する耐力壁はこのくらいの量になります
・判定
必要としている壁量に対して、設計上配置する存在壁量の方が多いため この木造住宅は地震に対して抵抗でき安全ですよ

必要壁量は、地震力又は風圧力のうちどちらか大きい方を各階、各方向ごとに採用します。
例えば、こんな感じです。
2階X方向 必要壁量→ 地震力のほうが大きいため地震力で決定
2階Y方向 必要壁量→ 風圧力のほうが大きいため風圧力で決定
1階X方向 必要壁量→ 地震力のほうが大きいため地震力で決定
1階Y方向 必要壁量→ 風圧力のほうが大きいため風圧力で決定


地震力に対する必要壁量の算出
地震力に対する必要壁量の算出についてポイントを説明します。

地震力に対する必要壁量=床面積×床面積に乗ずる数値
で計算します。
「床面積」は見下げ面積で、通常の建築基準法に準じて算出している床面積のことだと思ってください。
「床面積に乗ずる数値」とは、令46条に規定されており、
計算する木造住宅の屋根仕上げにより「重い屋根」、「軽い屋根」
階数により「平屋建て」、「2階建ての2階」、「2階建ての1階」
ごとに必要壁量の数値が決められています。単位はcm/㎡です。

ちなみに「床面積に乗ずる」とは床面積に掛け算してくださいという意味です。

この数値は、屋根仕上げが重いほど大きくなり、建物規模が大きくなるほど数値も大きくなります。
ここが重要で、建物重量が大きくなると作用する地震力も大きくなるため、必要壁量が多くなります。
よって、存在壁量を多めにします。

これを偏って解釈されていることが多く、
「瓦屋根は重量が大きくなり地震に弱い!」となってしまいます。

これは大きな間違いです。
繰り返しますが、「瓦屋根は重量が大きくなり地震力が多く作用します。なので耐力壁を多めに配置して安全性を確保しましょう」となるのです。
決して瓦屋根の木造住宅が地震に弱いわけではありません。

積雪量を考慮した必要壁量
この床面積に乗ずる数値には積雪量を考慮したものがあります。
2×4工法の告示(平成13年 国土交通省告示第1540号第五)に規定されているのですが、
積雪量を考慮して数値が大きく設定されています。

雪の多い地域は多雪地域に指定され、県条例などにより積雪量が決められています。
よって、多雪地域では積雪量を考慮した必要壁量を算出することをお勧めします。

緩和措置
必要壁量算出には、緩和措置があります。
・バルコニーの緩和措置
床面積に参入しないバルコニーは、地震力に対する必要壁量算出用の床面積にも参入しなくてよい。こんな緩和措置です・・・。

これをもっと深く考えてください。

先に説明しましたが、「建物重量が大きくなると作用する地震力も大きくなる」
この基本を忘れずに考えればすぐにわかることですが、
バルコニーは建築基準法上 床面積に算入しなくても、存在していることで重量は発生しています。
実際にバルコニーのある木造住宅はバルコニーの重量分重くなっているのです。

と言うことは、バルコニー面積も床面積に算入し必要壁量を算出した方が安全側の設計になります。
これは強制ではなく「設計者判断」となります。
地震力のことをちょっと理解できれば、バルコニーを無視することはできないはずです。

ちなみに、幅5.46m×奥行0.91m=4.97㎡のバルコニーを、重い屋根の2階床面積に算入して必要壁量を算出してみます。

重い屋根、2階建て2階の床面積に乗ずる数値=21cm/㎡
バルコニー追加分の必要壁量=4.97㎡×21cm/㎡=104.37cm

筋かい4.5cm×9.0cm片掛け 壁倍率2倍の耐力壁がどれくらい必要か
計算します。

必要壁量104.37cm÷壁倍率2倍=52.19cm(0.5219m)
*柱芯間距離0.91mに筋かい4.5cm×9.0cm片掛けの耐力壁があればバルコニーの面積増加分は十分カバーできるのです。

・小屋裏収納の緩和措置
小屋裏に収納がある場合、直下階の床面積の1/8以下であれば床面積に算入しなくてよ。さらに天井の高さにより、小屋裏収納の床面積を緩和することもできます。

これも、バルコニー同様に考えましょう。
小屋裏収納がどんなに小さくても存在していれば重量は発生します。
と言うことは、緩和するための計算方法を一生懸命覚えるよりも、
地震力のことを考えて、床面積に算入して必要壁量を算出した方が安全側の設計となります。
これも強制ではなく「設計者判断」です。

以上、地震力に対する必要壁量算出には、地震力の特徴をちょっとだけ理解しているだけで精度の高い安全側の設計が可能になります。
この提案を過剰設計と思うかどうかは設計者の判断となります。
しかし、この程度の安全側の設計が過剰設計となるような木造住宅自体がかなりの過小設計と考えるべきだと僕は思います。

次回は、風圧力に対する必要壁量について解説します。

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2013年12月6日金曜日

面材耐力壁の基準

木造住宅の耐力壁には、筋かい耐力壁と面材耐力壁があります。
今回は、面材耐力壁の基準です。

面材耐力壁の幅は、柱芯間距離で600mm以上、
高さは、幅の5倍までです。
最大幅は筋かい耐力壁同様に2m程度までです。

高さの基準は構造階高で、横架材上端距離です。

柱芯間910mmの面材耐力壁は、
4,550mmの構造階高まで耐力壁となります。
階高の高い住宅は筋かい耐力壁よりも面材耐力壁が有効です。

面材耐力壁の面材継手部分の間柱は45mm×100mm以上とします。
面材継手部分は面材を留めつける釘が2列並ぶため、
間柱幅は45mm必要となります。

間柱は30mm幅で間隔455mmが多く、一般的な面材幅は910mmのため、間柱は30mm幅、45mm幅が交互に必要となります。

次に、よく使われる面材耐力壁には3種類の仕様があります。
各仕様と使える面材種類、施工可能箇所を理解し使ってください。

①大壁仕様
大壁は面材を上下横架材、左右の柱と中間の間柱に、
上から覆うように釘留めする仕様です。
主に、外周部に「構造用合板」を張る仕様です。

②受け材仕様の真壁
横架材、柱の内側に30mm×40mm以上の受け材を設置し、
この受け材に面材を釘留めする仕様です。
主に、室内側に「面材」を張る仕様です。

③床勝ち仕様の大壁
大壁同様の仕様ですが、下側だけ床の合板が先施工された状態(床勝ち)で、床合板上に30mm×40mm以上の受け材を設置し、
下側のみ受け材に面材を釘留めする仕様です。
主に、室内側に「石膏ボード」を張る仕様です。

各仕様の注意点を挙げます。
①大壁仕様は、構造用合板、石膏ボードとも耐力壁として使用可能ですが、
主に外周部に面材を張る仕様です。
外周部は防風・防雨措置をしても雨などの水気にあたる可能性があるため
外周部の面材耐力壁に石膏ボードは使えません

②受け材仕様の真壁は、構造用合板、石膏ボードとも耐力壁として使用可能ですが、主に室内側で使うため、床の合板が負けてしまいます(後施工となり、横架材芯まで張れない)。
床合板は水平構面として重要な役割があります。
よって、床合板を勝たせた方が住宅の耐震性能は上がるため、
室内側は筋かい耐力壁が有効です

③床勝ち仕様の大壁は、上記②の床が負けないようできた仕様です。
しかし、告示上は石膏ボードのみの仕様のため、
構造用合板には使えません

以上をまとめると、
・外周部には構造用合板による面材耐力壁、筋かい耐力壁
・内部には石膏ボードによる床勝ち仕様の大壁耐力壁、筋かい耐力壁
となります。

室内側に構造用合板による耐力壁を使うにはちょっと問題があります。
注意してください。
*よく構造用合板両面張り壁倍率5倍(2.5倍×両面)の計算書をみます。
  水平構面もしっかりと厚床合板で耐力を確保しており、
  仕様を理解していると成立しない状態です。
  残念なことに、このような計算書が横行しており、
    このような計算書を指摘できず
  確認申請や長期優良住宅の技術的審査が通っています。

その他注意点としては、
・2階バルコニー床を室内床と同じレベルで合板を張る時があります。
その場合、下側の横架材に面材が張れないため、外周部でも構造用合板が使えないことがあります。
・下屋がある場合、2階耐力壁の下側が張れないことがあります。

面材耐力壁は筋かい耐力壁以上に注意点がたくさんあります。
よく理解して使ってください。
 
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2013年11月28日木曜日

筋かい耐力壁の基準

木造住宅の耐力壁には、筋かい耐力壁と面材耐力壁があります。
木造2階建て以下の小規模な木造住宅は四号建築物と呼ばれ、
建築基準法施行令第46条の壁量計算を行います。

この壁量計算に必要な耐力壁に様々な基準があるのですが、
意外と知られていません・・。

先ずは筋かい耐力壁について。
筋かい耐力壁は、柱芯間距離で900mm以上、高さは、幅の3.5倍までとなります。
最大幅は柱芯間距離で2m程度までです。

高さの基準は構造階高で、横架材上端の距離です。

一般的な柱芯間距離910mmの場合、
構造階高(横架材上端距離)で最大3,185mmとなります。
階高が高い場合、910mmの筋かい壁は耐力壁とならない可能性があります。
注意してください。

次に、筋かいは方向によって強さが違います。
圧縮筋かい、引張筋かいと呼びますが、
地震力などの水平力の方向により筋かいの抵抗する力が違うことを意味しています。

令46条の壁量計算用の壁倍率は、
圧縮筋かいと引張筋かいの平均値を壁倍率としています。

この特徴を理解して、筋かいの配置は存在壁量ぎりぎりとするのではなく
各階各方向(できれば通りごと)に圧縮筋かい、引張筋かいの数量を合わせて配置しましょう。
具体的には、筋かいの右向き左向きの数量を合わせるようにすることです。

次回は、面材耐力壁の基準を解説します。

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2013年11月22日金曜日

意外と知られていない木造住宅の安全性検討方法

木造住宅の構造安全性検討方法は意外と知られていません。
建築基準法などをよく理解すればわかることなのですが、
解釈しにくい言い回しが多く、理解するには時間がかかります。

そこで簡単に説明します。
木造住宅の構造安全性検討は大まかに3通りあります。

一つ目は、構造計算(主に許容応力度計算)
基準法上は、木造で3階建て以上、延床面積500㎡超、最高軒高9m超、最高高さ13m超の場合必ず必要な計算です。確認申請にも提出します。

二つ目は、性能表示の計算(耐震等級、耐風等級など)
これは、品確法に規定されている計算で、長期優良住宅は性能表示の耐震等級2以上の計算が必要です。長期優良住宅でも、木造で3階建て以上、延床面積500㎡超、最高軒高9m超、最高高さ13m超の場合は許容応力度計算による耐震等級2以上の構造計算が必要です。

三つ目は、仕様規定です。
基準法上は、すべての木造住宅が行う必要のある構造検討です。
主には、木造で2階建て以下(平屋建て・二階建て)、延床面積500㎡以下(500㎡含む)、最高軒高9m以下(9m含む)、最高高さ13m以下(13m含む)いわるゆ四号建築物は、仕様規定による構造安全性検討を必ず行う必要があります。

自社物件がどの構造検討を行っているのか、行うべきなのかを整理て考えてみてください。
特に四号建築物は仕様規定しかありません。
この仕様規定は壁量に関する簡易計算(壁量計算・四分割法・N値計算など)のみで、柱梁部材、基礎などについては簡単な仕様ルールとなります。
よって、部材の構造安全性、基礎の安全性はほぼ確認していないことになります。

さらに、この仕様規定については四号建築物確認の特例があり、設計者が設計していれば確認申請時に仕様規定による構造安全性チェック(壁量計算・四分割法・N値計算など)を提出する必要がありません。
これがいつの間にか「四号建築物は構造計算しなくていい!」
→壁量計算すら行っていない!、四分割法って何??ってことに繋がっています・・。

最低限、仕様規定は守りましょう!
壁量計算、四分割法、N値計算は必須なのです。
そして、柱梁部材はプレカット業者から伏図が来ますが、
構造計算していないケースが多いですよ。ちゃんと確認しましょう。
プレカット業者に部材の構造計算を依頼するのであれば、ちゃんと対価を支払いましょう。
サービスではできません。当たり前のことです。

建築士であるあなたが出来ない構造計算をお願いするのに、
サービスで構造計算しろと言うのは都合がよすぎます。

また、地盤・基礎は地盤調査業者、地盤補強業者が設計はしませんよ。
地盤調査結果に基づき客観的に地盤改良判定をしているだけで、
地盤補強の提案をしているだけです。
地盤の判定、基礎の設計は建築士であるあなたの仕事です・・。

特に木造住宅業界ではこのあたりを大きく誤解している建築士がとても多いようです。
木造住宅の構造安全性検討方法を理解し、何をやるべきか考えてみてください。

僕のお勧めは長期優良住宅です。
理由は、耐震等級の計算は壁量に関する計算以外に、床や屋根の検討、
部材の検討、基礎の検討とほぼすべての安全性検討を行います。
それに加えて、金利優遇、税制優遇、
ブランド化事業を利用すれば補助金とメリットがたくさんあります。

木造住宅の構造安全性について、真剣に考えてみてください。

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2013年11月15日金曜日

スキップフロアの設計方法

最近、スキップフロア物件が増えている気がします。
段差のある空間は面白味があり、
空間の有効利用にも繋がります。

しかし、構造計画を全くしていないスキップフロアが多いのも事実です。
構造安全性が確保できないのです。

それは設計でも、設計図書でもなく、いわゆる「画(え)」なのです。

当たり前の話ですが、スキップフロアは床面に段差があります。
この床、構造的には「水平構面」と呼び、
耐力壁上部の「ふた」のようなもので、
耐力壁と水平構面のふたで、建物は箱構造になり耐震性能が高くなります。

スキップフロアは、この大切なふたに段差があるため、
地震力を上手く耐力壁に伝達できないことがあります。

構造計算では、段差が小さい場合(各床梁せい内の段差)は、
通常の建物同様に計算しますが、
段差が大きい場合は、段差部分で2棟に分割しそれぞれで壁量計算をし、
各棟の壁量検定比(又は充足率)のバランスも確認します。
事前に一体でも計算はしておきます。

構造計画をするとは、スキップフロアの構造計算方法を理解し、
意匠設計時2棟に分割し計算できるように計画を立てることなのです。
具体的には、段差部分で建物が分割できるよう、
土台、床梁、小屋梁ラインを揃えることです。直線である必要はありません。

ダメなスキップフロアは段差部分が各高さレベルでめちゃくちゃで、
分割できないプランです。当然構造計算はできません。
よって、耐震性能など構造安全性は確保できません・・。

「構造計算するとスキップフロアが成立しなくて設計の自由度を奪われる!」
などと、もっともらしいことを言われることがありますが、
そもそも構造計算できないスキップフロアは構造安全性が確保できない建物で、
建築士という資格を持った方のプロとしての仕事ではありません・・。
自由設計とデタラメな設計をはき違えないことです。

四号建築物は特例があるし、仕様規定は水平構面の検討がないため
デタラメなスキップフロアでも残念ながら建っていたのです。
建築士は設計しただけで終わりかもしれませんが、
そこに住む家族は一生の問題ですよね・・。

スキップフロアは特に構造計画が重要です。
しっかりと構造安全性を確認したスキップフロアを、胸を張って設計しましょう!



*今回の内容は「構造塾」関東第2期1回目の講座内容より抜粋です。

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2013年11月8日金曜日

何とかしたいおかしなべた基礎

最近、木造住宅はとにかく「べた基礎」が多い。
軟弱地盤に有効、耐震性が高い、丈夫などなど布基礎に比べると何かとよさそうなイメージです。

結論から言います。
現在の木造住宅のべた基礎の大半は、軟弱地盤に有効ではないし、耐震性も高くなく、全く丈夫ではありません!!大きな勘違いです!

なぜか??
それはとても簡単なことです。
べた基礎はそもそも鉄筋コンクリート構造です。当たり前ですよね。
この鉄筋コンクリート構造の基本を成していないから問題なのです。

鉄筋コンクリート構造を整理してみましょう。
・鉄筋コンクリート構造は、柱に梁が架かり、梁で囲まれた空間にスラブがあります。
・梁は柱スパンが大きくなれば断面は大きくなり、鉄筋も多くなります。
・梁に貫通口など開ける場合は補強します。
・スラブが大きくなれば厚さが厚くなり、鉄筋も多くなります。

この常識的なことが、べた基礎になった瞬間忘れ去られてしまいます・・。
べた基礎のどこがおかしいのか整理します。
・基礎梁は「立上り」と呼ばれ、スラブを囲う役目を忘れ土台を支えるだけのものと誤解されている。だから梁のように連続させる感覚がない・・。
・基礎梁のスパンは上部木造柱スパンです。しかしこの柱スパンに関係なく断面、鉄筋量が決まっている。スパンが大きくても断面が大きくなったり、鉄筋量が増えることがない。
・連続している基礎梁の一部に人通口をとる感覚がないため、人通口部分で基礎梁を完全に分断させている。
・スラブは区画の大きさに関係なくすべて同じ厚さ、同じ鉄筋量。
大まかにはこんなところです。
(その他にもたくさんあるのですが、ここではこの程度にしていきます)

なぜ、こんなにも誤解されているのか?
それは、固い地盤面に固い鉄筋コンクリートが載っているのだから、変形することがない。と思われているからです。
実は基礎も変形をするのです。
基礎には「地反力」とうい力が地盤面より作用し、基礎梁、スラブを変形させます。
この変形に対して設計をします。(地反力の説明は省略します)
その他、耐力壁両端柱の浮き上りによる力も基礎梁に作用します。

これら基礎に作用する力が理解されていないため、基礎は構造設計不要と誤解されています。

べた基礎を本当に丈夫で耐震性が高く、軟弱地盤に有効としたいのであれば「構造計算」をしましょう。
それと、べた基礎形状は意匠設計にかなり影響されます。
経済的で構造安全性の高いべた基礎としたいのであれば、べた基礎の構造的特徴を理解し、意匠設計を行う必要があります。

構造塾の役割
構造計算を行う物件で、べた基礎が成立しない、(一般的に勘違いされているべた基礎より)ボリュームが大きくなるなど 、基礎に対する意匠設計者との意見の相違がよくあります。
残念ながら基礎に関する誤解が招いていることです。

しかし、プランも確定し、基礎のボリュームもいつも通りと想定し金額も掴んでいるところまで進んでいる状態で、べた基礎不成立により設計変更や基礎のボリュームUPで金額UPは受け入れがたいことなのです。
よく、構造計算すると基礎が過剰設計になると言われますが、全く違います!
巷で構造を無視して勝手に常識としてきた「べた基礎」が異常(過小)なのです。
構造として成立していないのです。

このようなことがなくなるよう設計者に、構造のことを事前に知ってもらいたいと思い「構造塾」をスタートしました。
基礎設計に関する講座では、基礎を構造計算できることを目的とした講座と、意匠設計において知っておくべき基礎の構造的知識を目的とした講座があります。
当然、基礎以外の構造に関する講座も多々あります。
興味があれば構造塾ご参加ください。

最後に、
木造住宅の基礎は最も構造的に誤解され、安全性が低い部分です。
このブログでちょっとでも気付きがあればありがたいと思います。

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2013年10月25日金曜日

液状化対策について

木造住宅の液状化被害が大きく注目されたのは東日本大震災の時でした。
液状化被害は建物倒壊のように直接的に人命を奪うことは少ないようですが、
家が傾き補修したり、傾きが大きく補修ができないなど様々な被害があります。

この液状化ですが、意外とメカニズムが理解されていません。
「地下水位の高い砂質地盤で液状化は発生する」程度のことは知っている方は多いのですが、もう少しだけメカニズムを理解すると液状化対策が見えてきます・・。

*ここでは、地盤の難し専門用語を使うと理解できなくなる恐れがあるので、一般の方でもわかりやすい言葉で説明します。

地下水位の高い砂質地盤とは、砂の粒と粒の間に地下水がある状態で安定している地盤のことです。
砂の粒同士は手を繋ぐようにつながっていて、その輪の中に地下水が囲まれています。
そんの地盤に地震が発生すると、砂の粒同士の輪が地震で揺らされ輪の形が変形します。
すると輪に囲まれていた地下水が圧縮されて水圧が上がります。
この地下水の水圧が大きくなると砂の粒が繋いでいる手が離れてしまい砂の粒は地下水に浮いた状態になります。これが液状化の瞬間です。
地下水に浮遊している砂の粒は沈んでいきます。
比重の大きい砂は下に沈み、比重の小さな地下水は地表面に溢れます。

この現象により、地表面の地盤支持力が不足し建物は傾いてしまいます・・。
これが液状化のメカニズムです。

そこで、液状化対策を考えます。
メカニズムが理解できていれば、液状化対策も理解できてきます。
木造住宅の液状化対策は、下記の通りです。
①液状化の発生を防止するまたは、液状化の程度を軽減する
 →矢板やコンクリート製の壁を地盤内に構築し、地盤を拘束してしまう
 →表層改良等により堅固な地盤で液状化を抑える
 →盛土を行い盛土重量で砂の間の地下水を抜いてしまう

③基礎等を頑丈にして液状化に抵抗できるようにする
 →構造計算した剛性の高いべた基礎にして液状化により基礎の
   折れ曲りを防止する
 
 
 →液状化する層の下層まで到達させた柱状改良や鋼管杭等で補強する
   地盤表層部が水層になり、水がなくなると空隙になることもあります。
   その際、自立できる杭状補強であることが条件です。

最近目立つ液状化対策はおかしなものが多いですね。
液状化のメカニズムを広い視野で見ず、ごく小さな部分のみをクローズアップして、あたかも液状化に有効な対策工法と誤認させています。
意外と、開発者や設計者、販売している方は騙しているつもりは無く、ただ、液状化のメカニズムや建物の構造について知らないだけかのかもしれません・・。

液状化は設計者がしっかりと理解し、本当に有効な対策工法を採用するようにしてください。

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2013年10月21日月曜日

本の売れ行き・印税・ランキング

昨年、㈱エクスナレッジより「最高に楽しい木構造入門」を発行させていただきました。
初版は3,238部。

出版時に印税を一部いただき、一年後に売れた分だけ印税をいただきました。
現在、2,718部が売れ、初版残り520部。
売れているのか売れていないのかよくわかりません・・。

㈱エクスナレッジの担当者は、
「本が売れない時代に、専門書では頑張っているほうです」とのこと・・。
であれば良いのかもしれません・・。
早く第2版になることを願っています。

それと、意外と気になるのがアマゾンのランキング。
時々見ていますが、浮き沈みが激しい・・。
http://www.amazon.co.jp/dp/4767814340/ref=pe_185932_158152732_pe_multi_vfe_best_dp1
(ページ下のほうの登録状況にランキングが出ています)

発行時点で最高ランキングが4位!
現在は100~400位を行ったり来たり・・。
面白いのが、セミナーや講演会を行った後にはランキングが上がります。

本を書くと気になることがたくさんあります。

今年は大学院で博士取得を目指しているため、本の執筆は無理ですが、
来年からは本を執筆し続けたいと勝手に考えています。
目指すは1年1冊!

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2013年10月18日金曜日

「構造塾」セミナー再度開催のお知らせです!


木造構造計算&省エネセミナー
「構造塾」関東地区第二期会員募集説明会 開催のお知らせ

台風直撃の中、10/16に説明会を開催しましたが、
欠席者も多かったため10/29(火)に再度開催いたします。...
今度は天気に恵まれることを願っています・・。

セミナー内容:これだけは知っておきたい構造計算の考え方、
         ここがおかしい木構造
         住宅地盤の判定(液状化判定・地盤補強・基礎形状算定)
         今から学ぶ省エネ計画 改正省エネを学ぶ為の第一歩
日程:平成25年10月29日(火)
時間:セミナー:14:00~16:00 受付13:30~
場所:明治薬科大学 剛堂会館1階第2会議室
    東京都千代田区紀尾井町3-27
定員:50名
参加申込:メールまたはこのブログに参加希望のメッセージをお願いします。
メール:info@ms-structure.com

ご参加お待ちしております。

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2013年10月3日木曜日

置換工法による地盤補強について

地盤補強工法のひとつに「置換工法」があります。
これは、現状地盤の土を捨てて、その土に厚さ分超軽量体に置き換えることにより、地盤の長期許容応力度(建物の重さに耐えられる力)が増加する原理に基づく工法です。

人間に例えると、
15kgの荷物を持っている人がいます。
この人はあと5kg荷物しか持つことができせん。
これ以上の荷物を持つと耐えきれずに落としてしまいます。
この人の持てる限界は20kgとなります。

しかし、15kgの荷物をどうしても持ってほしい場合、
今持っている15kgの荷物をいったん置いて、
同じ大きさの1kgの荷物の持ちかえると、
持てる限界20kgに対してあと19kg持つことができます。
よって、どうしても持ってほしい15kgの荷物を持てることになります。

これが置換工法の原理です。

地盤で説明すると、
住宅を建てようとしている地盤があります。
この地盤は軟弱で長期許容応力度が5kN/㎡しかありません。
この地盤はあと5kN/㎡の重さの住宅しか建てられません。
これ以上の重さの住宅を建てると耐えきれずに地盤が破壊してしまいます。

しかし、15kN/㎡の重さの住宅をどうしても建てたい場合、
今ある15kN/㎡相当の表層の土をいったん捨て、
同じ厚さの1kN/㎡相当の超軽量体に置き換えると、
捨てた土15kN/㎡-置き換えた超軽量体1kN/㎡=14kN/㎡
そこに長期許容応力度5kN/㎡を加えて、
置換後の長期許容応力度は19kN/㎡となります。
よって、どうしても建てたい15kN/㎡の住宅を建てることができます。

この15kgの荷物を持ったまま、さらに15kgの荷物を持たせ、
荷物を落とさないように手の下に、つっかえ棒で支える方法もあります。
これを住宅に例えると、柱状改良や杭の原理になります。

置換工法で利用する超軽量体はEPS(ビーズ法ポリスチレンフォーム)いわゆる発砲スチロールが一般的で、高速道路の下地のも使われています。

住宅業界に置換工法はいくつかありますが、設計理論を理解して正確な設計を行っている工法や、超軽量部材を間違わずに使っている工法はあまりありません。
多くは置換理論をかなり間違って解釈しています・・。

また、置換工法を軽量化による地盤補強のため、
基本的に液状化には逆効果です。
利用できる地盤は軟弱な粘性土です。
液状化する可能性のある砂質土には利用しないほうがよいでしょう。

どうしても地盤、置換工法、基礎、上部構造を一体で考え、
液状化の原理、エネルギーなど総合的に考えることなく、
ごく一部の部材や性質のみをデフォルメして
液状化に効果ありとか、どんな地盤でも置換可能など謳ってしまっています。

さらに置換工法は構造計算された剛性の高いべた基礎が基本で、
基礎下全体に超軽量体を敷き込むことが基本です。
材料費とボリュームを考えても柱状改良や表層改良よりも高額になります。

そもそも、柱状改良や表層改良と比較検討する工法ではなく、
これらが採用できない支持層の無いような地盤に採用する工法なのです。

パブリックな場では固有名詞を挙げて良し悪しを言えないため
この程度にしておきます。
詳しく知りたい方は直接ご連絡ください。

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2013年9月24日火曜日

地盤品質判定士 資格試験・・・

 9月22日(日)地盤品質判定士資格試験が行われました。
本年度新設された資格となります。

 地盤品質判定士とは、宅地造成業者、不動産業者、住宅メーカ等と住宅及び宅地取得者の間に立ち、地盤の評価(品質判定)に関わる調査・試験の立案、調査結果に基づく適切な評価と対策工の提案等を行う能力を有する技術者のことです。
 

 昨今の地震による液状化問題も地盤品質判定士資格制度新設の後押しをしていると思われます。

地盤と上部構造の関係を見ていると、上下の連携なく物事が進んでいるように感じます。
地盤品質判定士は、消費者を保護する第三者として、
地盤だけではなく上部構造の理解も重要です。

こんなことを考えつつ、受験申込みをしていたのですが・・・、
試験当日、行くことができなくなりました・・。

ハウスワランティ主催のワランティ塾で、
地盤品質判定士受験対策講座を行っておきながら、
結局受験できず・・。

来年、頑張ります!

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2013年9月12日木曜日

沈下修復工事について

沈下修復工事とは、地震、液状化、地盤の沈下等で建物が不同沈下した時に修復する工事のことです。
様々な工法があります。
①鋼管杭を支持層まで打ち込む「鋼管圧入工法」
②基礎下にコンクリートの耐圧版を設け耐圧版を足場に建物をジャッキアップさせる「耐圧版工法」
③基礎と土台を切り離し建物だけをジャッキアップさせる「土台あげ工法」
④基礎下部に薬液などを注入し薬液が固化することで建物を持ち上げる「薬液工法」
が主な工法です。

①の鋼管圧入工法は地盤の支持層が比較的深い場合に採用します。
②~④は地盤の支持層が比較的浅い場合に採用します。

ところが、現実はちょっと違います。
沈下修復の約75%が②~③で行われており、①は約25%程度です。
新築住宅では、柱状改良のように比較的支持層の深い地盤改良が大半で、表層改良は少ないと思います。
全く逆なのです。

理由は、①の鋼管圧入工法は作業手間が大きく高額のため、一時的に沈下を修復でき安価なる②~③が多く行われているのです。
根本的な沈下修復になっていないため、再沈下の可能性は残ります・・。

つぎに、設計と施工について。
沈下修復の設計は通常あまり行われていません。
地盤調査をして、沈下量を測定しどこにどこをジャッキアップするか決める、この程度ではないでしょうか。
本来行う設計とは、建物の柱位置にどれだけの軸力が作用しているか、基礎の剛性はどの程度かを確認し、安全で効率よくジャッキアップできるポイントを計算より導くことです。

この辺りが結構適当に行われています・・。

こんな解説を9月11日ワランティ塾 第3回講座で説明しました。
参加の地盤調査業者、地盤改良業者の方々は皆真剣に聞いていただいていました。

その他に、地盤補強工法の一種である「置換工法」について、液状化についての説明しました。
その内容は後日ブログにて紹介します。

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2013年9月6日金曜日

第1回スキルアップカリキュラム

9月4日に新潟地域型住宅協議会の第1回スキルアップカリキュラムを開催しました。
主な内容は、先日採択された地域型住宅ブランド化事業の結果報告と、当会のネイティブハウスの仕様説明、手続きの流れなど説明しました。

説明の前段では、木造住宅業界で進むべき方向性、地域型住宅ブランド化事業に取り組む意義など会員の方々にお伝えしました。

自動車を購入するときは、予算やデザインに加え家族構成、用途など様々な要望から大まかに、軽自動車にしようか、コンパクトカーにしようか、ハイブリッド車、高級車などと目星をつけてショールームに足を運びます。
さらに、省エネ性能は「燃費」が明確に表示されているし、安全性についても、その根拠が明確化されています。

ところが住宅はそうはいきません・・。
特に地域で活躍するべき工務店は、何が売りなのか、どんな会社なのか、うまく表現できていません。
「なんでもできます!」の姿勢が実は、何が得意なのかを見えなくしていると思うのです。
もっと独自性を出すことが大切なのです。ということをお伝えしました。

それと、独自性のベースには明確な性能の裏付けが必要です。
以前にブログで書きましたが、「デザインを売りにすると構造安全性は犠牲になることは仕方がない」という発言がありました。これは建築士として間違ています。
安全性や省エネ性能、劣化対策、耐久性などなど、最低限の性能が明確化されている上で各社の独自性を発揮することが大切なのです。

省エネ性能で例えるなら、「こんなすごい断熱材を使っています」とか、「北海道並みの断熱性能」だけではなく、もっと具体的に「この家の燃費は〇〇です」と言えるように。
構造安全性も、「丈夫なべた基礎」とか「柱は4寸角で骨太」ということではなく、「耐震性能3は建築基準法の1.5倍の耐震性能、具体的には震度〇では・・・」などと説明できることなのです。

この性能の明確化をするツールの一つとして長期優良住宅があります。
新潟地域型住宅協議会のネイティブハウスは特別な一商品ではなく、家づくりのベースです。
このベースとなるネイティブハウスには特典として、税制優遇・金利優遇・補助金まであります。

先ず1棟チャレンジしてみましょう!
こんな話をさせていただきました。

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2013年8月30日金曜日

日本建築学会大会in北海道

8月30日~9月1日まで北海道大学にて日本建築学会大会が開催されます。
今回は2本発します。

初日午前中に大学院で研究中の「小規模木質構造建築物の基礎形状による地盤判定」を発表します。
様々な方から質疑や意見がでることを期待しています。

最終日は弊社酒井君が「建物軸力算出設計と継手式鋼管杭による建物沈下修正工法」を発表します。

発表以外は発表を聞きまくります。
素晴らしい研究がたくさんあり、研究や実務のヒントになる貴重な三日間となります。

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2013年8月7日水曜日

地域型住宅ブランド化事業採択!

弊社が代表と事務局を務める「新潟地域型住宅協議会」が、平成25年度地域型住宅ブランド化事業にて無事採択されました。
一安心です・・。

ここからがスタートです。

今回の目標は、会員工務店の皆様に長期優良住宅を先ずは1棟建ててもらうことです。

四号特例廃止が叫ばれてから数年が経ちましたが、未だに廃止には至りません・・。
建築基準法の改正の難しさ、特例廃止による住宅着工戸数の激減による経済的ダメージなどなどが原因ではないかと思っています。
(そもそも、特例廃止で壁量計算・四分割法・N値計算ができずに困る設計者がいること自体大問題なのですが・・)

これを解決するのが「長期優良住宅」だと思います。

住宅の性能を明確化し、消費者に説明できる良質な住宅なのです。

いずれ、四号特例に甘えているうちに、長期優良住宅かそうでないか(性能の不明な四号建築物)で業界も線引きされると思います。

補助金が使える今のうちに、長期優良住宅にチャレンジしてみましょう!!

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2013年8月2日金曜日

お客様とのギャップ・・・

先日、ある工務店の方より相談がありました。
その工務店で住宅を建てたお客様から、自分の家の性能が知りたいと言われたとのこと・・。
特に構造安全性について。

耐震性能はどの程度なのか?
柱や梁などの軸組部材の寸法算定の根拠は?
地盤・基礎の安全性は??

この住宅は4号建築物なので、構造安全性については建築基準法の仕様規定を順守していることが最低条件です。
なので、壁量計算・四分割法・N値計算程度の簡易計算しか求められていません。

柱は横架材間垂直距離の規定、欠損、有効細長比程度、
横架材は中央付近の下側に耐力上支障のある欠損をさせない程度、
基礎については、告示1347号の寸法や配筋程度です。

だから、構造計算は不要だと胸を張っている建築士も多いようですが、
ちょっと違いますよね。
基準法は最低基準ですから・・。

話は戻りますが、
このお客様は構造計算書など構造安全性を証明したものを見せてほしいのです。
でも、この住宅、構造計算していません・・。
そこで工務店より弊社に相談が来たのです。

弊社としては、今からでも構造計算して安全性を確かめましょうと伝えました。
各所でNGが出る可能性はありますが・・。

ところが相談をしてきた工務店の方は、
「安全性を考えて大きな梁を使ったのに・・」とか、
「うちの大工は腕が良いんだけどな・・」とか、
「今までつくってきた住宅は地震で壊れたことないんだけどな」って感じです・・。
構造計算する必要性を全く感じていません。

ポイントはそこじゃないんです。
その大きな梁が荷重に対して安全なのか計算で証明してくださいと言っているのです。
大工さんの腕が良いことは大切ですが、構造安全性の証明にはなりません。
地震に対する安全性は経験だけではなく、壁量計算等で確認していますか?
とお客様は言っているのです・・。

これは特別な例ではありません。
多分、同じように思っている設計者はたくさんいると思いますよ。
住宅を建てるお客様は構造安全性にかなり関心を持っています。
構造安全性を確認しないで住宅を建てているとは夢にも思っていません。
このギャップ、早く埋まるようになるといいのですが・・。

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2013年7月23日火曜日

ワランティ塾2013 第2回講座

7月17日(水)、東京都内にて、ワランティ塾2013 第2回講座を開催しました。
今回のテーマは、「軸力算出による柱状改良設計」と「地盤品質判定士試験問題例と解説」です。

軸力算出による柱状改良設計は、木造住宅の柱直下地盤面の軸力を算出し、その軸力を考慮して柱状改良設計を行う手法です。
一般的な柱状改良設計は建物重量を概算値で算出、均等配置が基本です。
しかし、建物は2階建て部分と平屋部分があれば当然重量は違います。大空間と小さな空間でも重量は違います。これら重量バランスを考えた安全性の高い柱状改良設計を行い、この技術力を強みとすることを目的としています。


さらに、柱状改良設計と基礎設計はセットで行うことが基本です。ここもしっかりと説明させていただきました。
途中、演習も行いました。

後半は、今年新設される「地盤品質判定士」の試験問題例と解説を行いました。
過去問題が無い中、地盤品質判定士協議会HPにある問題例を解き、理解度を高めていもらえるよう図解入りの解説を作成しました。
地盤は奥が深く難しい・・。


このワランティ塾に参加の地盤業界の方々は本当に真剣に勉強をしています。
建築士ももっと、構造や地盤・基礎を勉強しないといけないと感じています・・。

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2013年7月10日水曜日

新建ハウジングに地盤判定の記事掲載

7月2日東京都内で開催した「構造塾」木造住宅地盤判定セミナーの内容が、新建ハウジングに掲載されました。
セミナー内容が大変分かり易くまとめてあります。

そして、セミナーで紹介した「地盤判定プログラム」、「液状化判定プログラム」のことも記載されています。

木造住宅は、地盤調査、地盤判定、補強工事、基礎設計など一連の流れで行うできことが、それぞれ勝手気ままに進められています。
ここを設計者がしっかりと一連の流れとして設計することで安全な地盤と基礎がお客様に提案できます。
そんな内容のセミナーでした。

また、地盤補強工事については、とにかく削減しようと極端なまでに進んでいることも見受けられます。
本当に地盤補強を削減したいのであれば、SWS試験ではなくより詳細な地盤調査や土質試験が必要です。

今回開発し紹介したプログラムは、地盤補強工事を削減するためのツールではありません。
上部構造を考慮したより詳細な地盤判定を行うためのツールです。

興味のある方は是非、ご連絡ください。

新建ハウジング記事
http://www.ms-structure.com/news/news52.html

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2013年7月3日水曜日

「構造塾」木造住宅地盤判定セミナー

7月2日(火)東京都にて、「構造塾」木造住宅地盤判定セミナーを開催しました。
スウェーデン式サウンディング試験方法と結果の読取り方、地盤補強判定の方法、
液状化判定、基礎形状の決定などなど、かなり濃い内容のセミナーでした。

地盤調査から地盤補強判定を行うのは本来建築士である設計者の業務です。
その業務を明確にしていくことで、精度の高い地盤判定が行われます。

地盤判定というと、「いかに地盤補強工事率を下げるのか」と考えがちですが、
そではなく、正確に地盤を判定することが大切で、
地盤補強も明確な理由で必要性、最適な工法を判定します。

セミナー終了後は多くの参加者より相談やお問い合わせを頂き、
地盤・基礎に対する関心の高さ感じることができました。

 
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2013年6月25日火曜日

地域型住宅ブランド化事業

6月24日(火)、平成25年度の地域型住宅ブランド化事業のグループ募集の締め切りでした。
弊社が代表と事務局を務めている「新潟地域型住宅協議会」も無事、適用申請書類を取りまとめ提出しました。

平成24年度ほど大変ではありませんでしたが、やはり締切間近はドタバタします。

平成24年度の新潟地域型住宅協議会は、長期優良住宅を手掛けたことの無い会員の方々向けにスキルアップカリキュラムと題して、長期優良住宅の概要、メリットなどお伝えしました。
今年度は、その成果を活かし、長期優良住宅にチャレンジすることを目標に邁進いたします。

長期優良住宅を嫌う?設計者が多いようですが、嫌っている方の多くは長期優良住宅をよく理解していないと思います。
木造住宅の性能は曖昧なまま建てられています・・。
長期優良住宅は耐震性能、省エネ性能など、今まで曖昧であった性能を明確化していることがメリットで、更に金利優遇や税制優遇などのメリットもつきます。
地域型住宅ブランド化事業では更に100万円の補助金も・・。

とにかく、木造住宅の性能の明確化がとても重要だと感じています。
今までのように一生懸命、真面目に、お客様の想いをかたちに・・などなど、だけではなく、
ハード面での明確化も考えて行きましょう。

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2013年6月13日木曜日

ワランティ塾2013開講

地盤保証を行っている、一般社団法人ハウスワランティの地盤調査業者・地盤補強業者向けに、ワランティ塾2013(全3回)を開催しました。

これは、弊社が主催している「構造塾」の地盤関連業者向け講座で、2011年に続き2回目となります。
地盤調査業者・地盤補強業者が地盤や基礎、上部木造部分の基礎知識を習得することを目的に開催しています。
今回も全国各地より約50名の参加を頂きました。


第1回目のテーマは「木造住宅の地盤判定」です。
スウェーデン式サウンディング試験から圧密沈下検討、不同沈下検討、地盤の長期許容応力度算出、基礎形状判定、液状化判定など実務に直結した内容です。
また、今年度新設の「地盤品質判定士」資格試験も視野に入れ、講座内容を組み立てています。

参加の皆さんがとても真剣で、熱い地盤業界を感じました!

2013年6月12日水曜日

裁判と弁護士について思うこと・・・

構造計算を業務としていると、裁判関連の相談が時々来ます。
消費者側の相談だったり、請負者側であったりと様々です。
(以下、正確な表現ではないかもしれません)

何度か裁判用の資料を作ったり、地方裁判所で証人尋問をしたこともありました・・。

そもそも、裁判になること自体、何らかのトラブルが発生しているのであまり関わりたくないのですが、それよりも嫌なのが弁護士とのやり取りです。

勝手な想像で、建築関連の裁判は建築に強い弁護士が行うのかと思っていましたが、
そんなに都合の良い方はいないようで、建築には超素人の弁護士が弁護し合います・・。
建築基準法に関する解釈がめちゃくちゃだったり、
消費者のあきらかにクレームと言えることに輪をかけて正当性を主張したり、
請負者のあきらかに設計・施工ミスにこれでもかと輪をかけて正当性を主張したりと
本当に疲れます。というか、切なくなります・・。

さほど多くない裁判関連の経験で学んだことは以下の通りです。
①テレビドラマでよくある、
 弁護士1:「正義はどこにあるんですか!」
 弁護士2:「裁判に勝った方が正義になるんだ!」
 という嘘のような世界は現実であること。これは本当に思います!

②ひどい設計や施工物件で大変な思いをして泣く泣く訴訟を起こした消費者の多くは、被告のお金を掛けた強い弁護士の屁理屈ともいえる主張で負けるケースが多いこと。

③上記②同様に、弱い弁護士の本当の正義は、強い弁護士の曲がった主張に負けること。

④公平に判断する裁判官は、結局建築には素人なので、主張の強い又は上手い方が勝訴すること。

⑤証人尋問は証人の話を聞くよりも話していることを突然止めさせたり、嫌味なことを言って、怒らせたりする心理作戦があること・・。

⑥個人事務所の弁護士は大手弁護士事務所が相手だと急に弱気になること。

なんで、こんな話をするのかと言うと、
数年前よりあまりにもひどい施工で内部結露等で構造躯体、床など腐りはじめ
住める状態ではなくなった木造住宅があります。
そこの施主は7年前訴訟を起こし、地方裁判所で勝訴しました。
(ちなみに僕は全く関わっていません)

そしたら、先日この木造住宅を施工した工務店(地裁で敗訴した被告)が控訴しました。
施主は長期の裁判と弁護士費用等で疲れ果てているのに、まだ裁判は終わりません・・。
控訴した工務店が、弁護士を変えて地方裁判所での施主の意見に対する反論を出してきました。
(意見を見て欲しいとここで僕は相談を受けました)

まあ、工務店側の弁護士の反論のひどいこと・・。
建築基準法の解釈の間違え過ぎ、構造や省エネに関することも反論しているけど
内容のめちゃくちゃなこと・・。ホント切なくなりました・・。

・床が腐って無くなっても家が倒壊することはないから問題ない
・床は荷重や地震力を負担しないから腐っても家は安全だ
こんな感じです・・。

でもその弁護士事務所は、住宅関連では超有名で弁護士もたくさんいます。
施主側の弁護士は個人事務所で、若く建築の裁判経験なし・・。

あきらかに負けます・・。
施主の泣き寝入りは目に見えています・・。

今回の施主のように本当に切ない思いをしている人がいるけれど、
現在の司法制度というよりは、裁判というものは一般人の常識や良心をもった人間にはできないことなんだと思います。
こんなことを日常的に行っていると、おかしいことが当たり前になるんだなと感じます。

これから、この相談案件どうしようか迷っています・・。

それと、あの有名な弁護士事務所がこんな工務店の弁護もするんだなとガッカリしています。
結局、皆同じなのかと・・。
消費者をひねりつぶしてでも、工務店を守るんだなと・・。

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2013年6月5日水曜日

デザインと構造の融合は無理??

6月4日新潟地域型住宅協議会の第二回定時総会が開催されました。
ちなみに、新潟地域型住宅協議会は地域型住宅ブランド化事業の採択を受けたグループです。

総会の後、協議会会員工務店数社によるパネルディスカッションを行いました。
各社の家づくりに対する考え方や特徴、営業方法、補助金の活用などなど、様々な意見が出てきました。

そこで、いくつか気になる発言が・・・。
・「耐震等級をクリアーさせるには設計の自由度、デザイン性を奪われる」
・「長期優良住宅は性能ばかり前に出ているが、性能重視では仕事が取れない」
・「耐震等級の計算をすると部材や基礎のボリュームアップになる」

などなど、ショッキングな内容でした・・。
四号建築物確認の特例の功罪なのか・・。

設計の自由度、デザイン性は構造性能の上に成り立つものであるはずです。
このもっともらしいこの意見を言い換えれば、
「設計の自由度を重視し、かっこいいデザインの家をつくるには耐震性能は邪魔になるため耐震等級の計算はしません。地震が来たときは家が壊れるかもしれませんが仕方ないですよね、だってかっこいい家なんだから」っていうことですよね。建築士のエゴですよ。

家をつくるお客様は、設計の自由度とデザイン性そして耐震性能はすべて必要だと思いますよ。

それと、性能重視では仕事が取れない、確かにそうです。
だから最低限の性能を確保しつつ各社のオリジナリティを出していきましょう。
ところが、「性能重視では仕事が取れない、だから耐震性能や省エネ性能は計算したりしなくていいんだよ」って考えている建築士が多いのではないでしょうか。

さらに、耐震等級の計算をすると部材や基礎が大きくなる・・、それをまるで過剰設計のように言うけれど、そうではありません。
そもそも想定していた部材や基礎が安全性に欠けているほどボリュームが小さかったのでと考えてみてください。
だってその想定した部材や基礎は、荷重など考慮して断面算出していないですよね。
なぜそれが正当な部材や基礎と確信しているのか不思議でなりません・・。

もっと、構造の大切さを伝えていかなければいけないと強く思いました。

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2013年6月3日月曜日

混構造で困っていること

新潟県は、1階をWRC造(壁式鉄筋コンクリート構造)、2,3階を木造とする「混構造」の住宅が豪雪地を中心に多く建築されています。

混構造の場合、確認申請時に構造計算が必要となります。

ところが、新潟県内では混構造と考えられる以前より「高床式」の緩和措置があり、1階部分は積雪を考慮して基礎の立上りを高くした住宅という考えがありました。
それと、混構造でも2,3階が木造の1階WRC造部分は天井スラブが無くても臥梁を廻せば良いという緩和措置もありました。

しかし、平成13年国土交通省告示第1026号により1階WRC造部分に天井スラブが無い場合は「保有水平力計算」が必要=適合性判定=剛性率クリアー困難=混構造はほぼ無理・・となっています。
この、天井スラブが必要な事項は平成24年1月発行の木質系混構造建築物の構造設計の手引き((財)日本住宅・木材技術センター発行)にもしっかりと記載されています。

ところが、

天井スラブが必要であることを確認申請業務を行っている地域振興局や民間の確認申請機関が理解していなかったり、知っていても「天井スラブが無いのは昔からの慣習だから、今更天井スラブが必要だとは言えない」などと言い、天井スラブなしの混構造住宅が建ち続けています・・。
ひどいところでは、天井スラブなし、さらに臥梁もなしで確認申請が通っています。

地域振興局や民間の確認申請機関には何度か「告示を順守して天井スラブを取付けるよう指導してほしい」とお願いしましたが、残念ながら聞いてもらえていません・・。

こんな適当な混構造住宅が建築され続けていることに憤りを感じています・・。

そして、設計事務所や工務店からは、
「M'sに混構造の構造計算を頼むと天井スラブが必要とうるさい、天井スラブなしでも確認申請は通りのだから、天井スラブなしでも構造計算してくれる融通の利く構造計算事務所に頼みます」
なんていうこともよく言われます・・。

木造住宅に対する構造計算の必要性がまだまだ浸透していないことを痛感する毎日です。
もっと「構造塾」で伝えていかなければ・・。

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2013年5月28日火曜日

広島へ

広島に行ってきました・・。
それにしても遠い・・。

㈱リックが7月より工務店や設計事務所向けに様々なコンテンツをネット配信する事業を開始するとのこと。
そこで、木造住宅の構造(地盤と基礎)、省エネについて協力依頼が来ました。

広島の㈱リック本社にて構造5講座(1講座約15分)、省エネ5講座のビデオ撮影をしました。
普段、人前で話慣れていてもカメラの前では緊張します・・。

構造は、地盤・基礎に関する法律の整理、SWS試験について、地盤補強、地盤判定、木造住宅の基礎設計について、
省エネは、改正省エネ基準について、低炭素建築物認定制度について解説をしました。

何とかNG無しで10講座撮り終わり一安心。
やっぱりカメラ前は話しづらい・・。

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2013年5月22日水曜日

「構造塾」新潟・長岡

5月14日(火)長岡市、5月21日(火)新潟市にて「構造塾」を開催しました。
新潟県内での構造塾は今年で4期目となります。

午前中は構造過去講座として、「四号建築物の仕様規定の解説と積雪を考慮した壁量計算」を行い、
午後の第1部は構造新規講座として「木造住宅の地盤判定」を行いました。
先日、開発した「地盤判定プログラム・液状化判定プログラム」の紹介もしました。

午後の第2部は今期から開始した省エネ講座です。
今年10月に省エネ基準が改正されるため、会員の皆様も真剣に聞いていました。

長岡会場

新潟会場
 
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2013年5月20日月曜日

東京大学五月祭

5月18、19日東京大学の五月祭(学園祭)が開催されました。
現在所属している木質材料学研究室では毎年、木質構造のフォリー(展示物)の設計コンペを行い、コンペ上位のフォリーを実際に建築します。

2つのフォリーが見事に出来上がっていました。



どちらも見ごたえがありました。

今回は、初めてハムを連れて行きました。

ハムが主人公となっている「最高に楽しい木構造入門」を研究室のメンバーも読んでいてくれていたようで、本物のハムを見て「ハムちゃんは俺たちより構造詳しいんだぜ!」と言っていました・・。

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2013年5月9日木曜日

新規事業説明会にて講演

5月8日東京両国にて一般社団法人ハウスワランティ新規事業説明会が開催されました。
そこで、「基礎・地盤改良」の実践と題して講演をさせて頂きました。

対象者は地盤調査業者、地盤改良業者の方々で、かなり実践的な今後の方向性や、
先日完成した「地盤判定プログラム」のデモを行いました。
そして、6月11日よりスタートする「2013年度ワランティ塾」の告知も行いました。


会場は満員、皆様とても真剣で事業に対するとても前向きな姿勢が伝わってきました。
説明会終了後の懇親会でも沢山の皆様より質問やご意見をいただきました。

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2013年4月30日火曜日

地盤判定プログラム・液状化判定プログラム完成!

ついに、地盤判定プログラムと液状化判定プログラムが完成しました!

先ず、「地盤判定プログラム」は、木造住宅で一般的に行われている地盤調査、スウェーデン式サウンディング試験(SWS試験)の結果から、建物重量による圧密沈下、不同沈下の検討を行い、地盤補強の有無を判定します。

この地盤判定プログラムにより、無駄な地盤補強工事はかなり削減できます。

次に、「液状化判定プログラム」です。このプログラムも、SWS試験結果から地盤の液状化判定を行います。先日発表された国土交通省の指針にも対応しています。

これらプログラムは、下記の日程で説明会&デモを行います。
ご希望の方はご連絡ください。

新潟県長岡市会場
日時:5/14(火) 13:00受付 13:30~15:00説明会&デモ
会場:ハイブ長岡 会議室A/B

新潟県新潟市会場
日時:5/21(火) 13:00受付 13:30~15:00説明会&デモ
会場:新潟テルサ 特別会議室


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2013年4月22日月曜日

プレカットユーザー連載第2回目

プレカットユーザーの連載2回目が出版されました。

タイトルは、木造住宅・逆さ引き「構造基本講座」 こんなに間違っている住宅基礎 その2 です。
今回も様々な住宅基礎の関する誤解や注意点を書きました。
かなり内容てんこ盛りです・・。

現在、住宅基礎は最も構造的に間違って設計や施工が行われています。
べた基礎ブームと言われていますが、構造安全性が確保され、建築基準法に適合した「べた基礎」は世の中にほとんど存在していません。

ホントです・・。

設計者が基礎を少しでも理解して、間違っている基礎が少しでも減ることを願っています。


最近多いことは、べた基礎の構造計算を行うと当然ですが耐圧版周囲には基礎梁が連続します。
(巷にあるような、人通口部分は基礎梁(立上り)なし、補強もなしはあり得ません。
そもそも基礎ではありません・・)

この当たり前のべた基礎を見た設計者は、
「基礎屋がこんな基礎見たことないと言っている」とか、
「過剰な設計だ」と言っています、
と言ってくることがある・・。

誰が設計者なの?
建築士でしょ、基礎の施工業者に設計まで口を出されていて言いなりになってどうする!
と言いたいところです・・。
実際、言っていますが。

これは、省エネ設計して断熱材の種類や厚さの図面を見た大工さんが、
「こんな断熱材厚すぎる、過剰だ!」と設計もしていないのに言われて、
建築士が「大工さんが言うなら仕方がない」と言われた通りの断熱材に変えて施工しやすいようにしていることと何にも変わりません。

断熱材のことはよく知っているから、こんなこと言われても反論するでしょ。
ではなぜ構造については反論できないのでしょうか??

設計者の皆さん、もっと構造を勉強しましょう!


プレカットユーザー連載記事はこちら
http://www.ms-structure.com/pu2.pdf

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2013年4月10日水曜日

建築知識の取材

東京で、「建築知識」の取材があった。
建築知識6月号で「地域型住宅ブランド化事業について」記事が出るとのことで、
新潟地域型住宅協議会の設立経緯、グループ構成について、
ネイティブハウスの仕様などなど。

今年度の方向性やこれからグループをつくる時の注意点なども話してきました・・。

と言っても、今年度の地域型住宅ブランド化事業もこれから募集要項が出て、
採択に向けての準備が盛りだくさん・・。
偉そうなことを語ってみても、今年度採択されなかったら説得力「ゼロ」です。

平成24年度のブランド化事業はドタバタと終わってしまいましたが、
今年度はグループ化をより意識して、スキルアップカリキュラムの充実とサポートの強化により
今まで長期優良住宅を手掛けていない工務店の方々に、
長期優良住宅に取組んで頂き、各社の強みとなるようバックアップしていきます。

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2013年4月2日火曜日

新建ハウジング記事掲載

新建ハウジングにて、地盤関連サービス構造Q&Aが掲載されました。

地盤関連サービスは、ブログでも紹介した「地盤・基礎の一貫サポート」です。
構造Q&Aはこれからの耐震設計を考えるために「構造設計者が説く基本のキホンQ&A」と題して、木造住宅でも構造計算が必要であることを解説しています。

安倍政権が掲げる「国土強靭化」構想では、安全・安心な暮らしの実現のため、強い国土づくりを進めようとしています。
これには、住宅の耐震性能向上と地盤の安定は絶対に必要な条件です。

最近、「耐震の時代は終わった、これからは制震や免震だ!」と言っている住宅業界の人が多いようです。
そもそも「耐震住宅」はいつスタートしたのでしょうか?
四号建築物の確認の特例に甘え、壁量計算すらしていない住宅が建ち続けている現在、
耐震設計された木造住宅はほとんどありません・・。

構造は流行で行うものではありません。
是非、掲載記事を読んで頂き「構造」に関心を持って、構造計算に取り組んでください。

地盤関連サービス掲載記事
構造Q&A

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2013年4月1日月曜日

地盤関連事業開始!

地盤関連の事業を開始します。
構造計算や長期優良住宅の申請サポート時に、地盤調査結果や地盤補強の資料を頂いて、基礎設計をします。

しかし、おかしな地盤関連資料がたくさんあります。
ポイント数の少ない地盤調査結果や、地盤の状況や建物形状とそぐわない地盤補強工法の提案、間違った柱状改良設計、過剰な地盤補強提案などなど、ひどいものです・・。

これらを工務店や設計事務所の方を経由して地盤調査会社や地盤補強工事会社に指摘しても、修正を拒んだり、保証を付けるから大丈夫など意味不明な対応です・・。

そこで、地盤関連事業を開始することにしました!
具体的には、
①地盤調査依頼(基本はSWS試験です)
  調査会社との日程打合せ、調査ポイントの打合せ等行います。

②地盤判定
  第三者として客観的な立場で、地盤調査結果と建物重量より地盤補強の有無、最適な基礎形 状を提案します。

③液状化判定
  液状化の危険性を判定します。

④地盤補強工法提案
  最適な地盤補強工法を数社より提案します。相見積もできるため金額面のメリットもあります。

⑤基礎設計
  安全な基礎設計を行います。

⑥地盤保証
  最長20年の地盤保証が可能です。

是非、ご利用ください。


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2013年3月28日木曜日

「構造塾」保険事業

構造塾第4期(平成25年4月より)、保険事業をスタートします。
東京海上日動火災保険株式会社との連携により、東京海上ブランドの「構造塾」会員専用の保険制度です。

会員様向けには事業用保険、エンドユーザー様には地震保険・火災保険等を提供したします。
当然、地震保険は耐震等級別に割引を行います。

構造塾に入会することで、エンドユーザーからの信頼度UPとなることを目指しています。

4月の構造塾講座(埼玉会場・東京会場)、5月の構造塾講座(長岡会場・新潟会場)より順次説明をいたします。

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2013年3月19日火曜日

地盤調査と地盤補強

住宅建築では現在SWS試験(スウェーデン式サウンディング試験)による地盤調査が多く行われています。
簡易的な地盤調査方法ですが、調査結果と建物重量より圧密沈下検討、不同沈下検討を行います。
更にロケーションチェック、近隣ボーリングデータのチェックなどなど行い地盤補強あ必要なのか決めます。
当然、液状化判定も行います。

ところがこの当たり前の地盤判定は一般的には行われていません。
自沈層があれば即地盤補強判定なんてのは当たり前!
腐植土があるのに腐植土対策もしていない柱状改良提案や、設計根拠の不明確な工法設計など
めちゃくちゃな状態です・・。

地盤調査会社や地盤補強工事業者がやりたい放題に見えますが、
そんなことにしたのは地盤を知ら無すぎる設計者の責任なのです・・。

昨日も構造計算している物件の地盤調査結果と地盤補強提案資料が届きました。
地盤はかなり良好で自沈層もなし、地盤支持力も十分確保できます。
液状化の可能性もなし。

なのに、
地盤の考察には、「地盤沈下の可能性大!不同沈下の可能性大! よって認定工法による地盤補強必要」との
判定結果が・・・。
更に、「追加として平板載荷試験を行ってください」とのこと。
全く意味が分かりません。

この住宅の設計者と施工会社は、そこそこ予算のあるお客様を対象としている会社です。
明らかに予算があるから無駄な地盤補強を提案しています。それに、高価な認定工法を・・。
更に平板載荷試験・・。驚きました。久しぶりに・・。

当然ですが、地盤補強不要であること、平板載荷試験も不要なこと全てを伝えました。
が、施工会社担当者の答えは、
「この提案通りにしないと地盤保証付かないから・・」

「弊社(M's)でも地盤保証取り次げますよ、地盤補強工事なしでも」とお伝えしました。
が、「この地盤保証会社の保証じゃないとダメなんです・・」との答え。

・・・勝手にやってください。無駄なお金を支払って・・。
でも、そのお金はあなたではなくお客様の大切なお金ですよ。
と言いませんでしたが思いました。

こんな状況を何とかしたい!

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2013年3月14日木曜日

構造塾講座(長岡会場)

3月14日(木)長岡市にて構造塾講座を開催しました。

午前中は構造過去講座、タイトル:各部の設計「基礎」です。
木造住宅の基礎設計の基本、設計・施工上の誤解、法律の整理、べた基礎に向いていないプラン例などなど解説しました。

午後は2講座開催しました。
前半は構造新規講座、タイトル:長期優良住宅プランニングのポイントです。
長期優良住宅の耐震等級の基本、特に床倍率のチェックを理解し床倍率がクリアーしないプラン例を解説しました。

後半は省エネプレ講座として、平成25年度(4月から)開催の省エネ講座をちょっとだけ開催しました。
タイトル:断熱施工の注意点です。
改正省エネを見据え、次世代省エネ基準の仕様規定の注意点など解説しました。

来週3月21日(木)は同じ講座を新潟会場(新潟テルサ)にて開催します。
興味のある方は是非ご連絡ください。

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2013年3月12日火曜日

本の効果

今日、愛媛県の会社の方から長期優良住宅の耐震等級設計依頼がありました。
なぜそんなに遠方から??と思いながらも連絡をしたところ、
昨年出版した「最高に楽しい木構造入門」を読んでの計算依頼とのことでした。

とても嬉しいことです!
期待を裏切らないよう頑張ります!

全く関係のない話ですが、最近ずっと調子の悪かった携帯電話を本日機種変更しました。
電話が繋がらず、話している途中で切れるなどなど、買って1年ちょっとなのに不具合だらけでした。
今度は電話も繋がります。一安心です・・。

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2013年3月11日月曜日

プレカットユーザー原稿作成中

季刊(年4回発行)のプレカットユーザー第2号の原稿を作成しています。

木造住宅・逆さ引き「構造基本講座」題して木造住宅の「地盤・基礎」について連載しています。
創刊号では、基礎に関する誤解や基礎的な知識について解説しました。
第2号では、法律の整理、べた基礎・布基礎の設計についてなど基礎設計についてもう少し深く解説します。

3月8日(金)が原稿締切だったのですが、まだできていません・・。
今週早めには原稿UPさせます。

プレカットユーザー第2号の発行時期決まったらご案内します。
お楽しみに・・。

㈱エルエルアイ出版 プレカットユーザー創刊号
http://www.lli-publishing.com/media/pcu/pcu.html

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2013年3月7日木曜日

「地域型住宅ブランド化事業」研修会

3月6日(水)、新潟市の朱鷺メッセにて新潟県木造住宅生産体制強化推進協議会主催の「地域型住宅ブランド化事業」研修会に参加してきました。
事務局である一般財団法人にいがた建築センターの呼び掛けで、参加者160名以上・・。
この事業の関心の高さが窺えます。
3名の講師による講演、まず初めは国土交通省住宅局住宅生産課木造住宅振興室 室長 加古貴一郎氏より「地域型住宅ブランド化事業等について」と題して、国土交通省の考えている住宅施策の方向性など勉強になりました。
最も気になっていたことは、ブランド化事業の次年度体制でした。加古室長によると大まかには「既存グループは内容を精査しバージョンアップさせて継続申請」、「新規グループは新規の申請」とのことでした。

問題は申請の時期です。
平成24年度のように雪国で最も住宅着工が多い4月~8月までに時期をグループ申請等に追われ、補助金の利用ができないとかなりの痛手です・・。ここが改善されることを願うのですが、昨日の話では平成25年度の詳細は検討中とのことで、また大切な着工時期にグループ申請がぶつかりそうな予感がしました・・。

次の講演は、一般財団法人ベターリビング 普及推進部 部長 唐澤一雄氏より「これからの工務店のあり方について」と題して、全国の工務店を支援している立場で様々な実例を挙げた話をお聞きしました。
唐澤部長の話で最も印象に残ったことは、
「長期優良住宅の造れない工務店は潰れてしまえ!」という過激な本音でした・・。
皆が思っていても言えない一言を言ってしまうあなたが素敵でした・・。

最後は住宅金融支援機構 北関東支店 支店長 元木周二氏より「ライフプランにあわせた資金計画について」と題して、35年固定金利のフラット35について、どのようにお客様に勧めるかなどなどお話を頂きました。
しっかりと説明をすれば8割のお客様はフラット35を使いたいと思う、しかし現状の利用率は1割程度とのこと。
ここには「お前たちがフラット35のメリットを説明できないから1割しか利用されていないんだよ!!」と口には出さない威圧感を感じました・・。

ではなぜフラット35は1割しか利用されていないのか・・。
多くは銀行の変動金利の住宅ローンを利用しています。当初数年は驚きの金利ですから・・。
数年後金利が上昇するようであれば低い金利の住宅ローンに借り替える、こんな方法を取っているようです。
どっちがお得なんだろう・・??

こんな内容でいくつかの収穫はありました。
それにしても団体名称など文字が多すぎます。

最後に、なんといっても一番驚いたのは、朱鷺メッセで開催中の「世界の蘭展」です。
平日にも関わらずすごい人・人・おばちゃんだらけ・・。
駐車場がどこも満車。蘭の集客力に驚くばかりです・・。

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2013年3月5日火曜日

最高に楽しい木構造入門売切れ中!

昨年8月に㈱エクスナレッジより出版した「最高に楽しい木構造入門」ですが、アマゾンにて数日前より売切れ中です!
先月末の新建ハウジングに紹介されたからから??

商品ランキングも、住宅建築・家づくり部門で33位まで上がってきました・・。
こんな調子で売れ続けると良いのに・・。

この本の主人公は、フレンチブルドッグの「ハムちゃん」です。
著者である佐藤実の愛犬で、毎日一緒に会社に出勤しています。
(M's(エムズ)構造設計にお越しいただければ会えますよ)

主人公のハムちゃん

このハムちゃんがお家を建てるパパのために、
「地震に安全な家はどうやってできるの?」、「構造計算てなに??」などなど、質問し回答、解説しています。

最高に楽しい木構造入門は、今までの構造の本とは一味違う内容です。
質問形式と図解で、木構造の基礎の基礎から学べます。
これから構造を勉強したい方、構造を勉強したのに挫折した方など是非読んでみてください。

㈱エクスナレッジHP
http://www.xknowledge.co.jp/book/detail/76781434
アマゾンHP
http://www.amazon.co.jp/%E6%9C%80%E9%AB%98%E3%81%AB%E6%A5%BD%E3%81%97%E3%81%84%E6%9C%A8%E6%A7%8B%E9%80%A0%E5%85%A5%E9%96%80-%E3%82%A8%E3%82%AF%E3%82%B9%E3%83%8A%E3%83%AC%E3%83%83%E3%82%B8%E3%83%A0%E3%83%83%E3%82%AF-%E4%BD%90%E8%97%A4-%E5%AE%9F/dp/4767814340/ref=sr_1_1?s=books&ie=UTF8&qid=1362442918&sr=1-1

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2013年3月4日月曜日

これだけは知っておきたい木構造のポイント

月2日(土)新潟県建築士会主催、山辺豊彦氏特別講演「これだけは知っておきたい木構造のポイント」に参加しました。
さすが著名な方なので、あっという間に定員に達したとのことでした。

木構造の基本概念から、壁量、水平構面の重要性、部材検討について、木材の特性、地震のメカニズム、法律の変遷などなど多岐にわたる興味深い話を聞くことができました。

いくつか構造塾の講座でも紹介したい内容もありました。また、データの裏付けがしっかりとあるところも説得力UPに繋がると感じました。
さらに、20年以上続けている大工塾は素晴らしい取組だと思います。構造塾もこのくらい続けられる組織でありたいと思いました。

ただ、残念なのは、講演内容にストーリー性が無くバラバラしていたこと、木構造を専門としていない建築士の方には難しい内容が多かったこと(言葉の使い方や説明)、地盤・基礎は削除されたこと、自身の取組紹介が多かったこと(今回のタイトルと相違)等でした。
多分、木構造のポイントが一体なんだったのかよくわからない方が多かったのではないかと勝手に思いました。

お前は何様だと思われるようなコメントかもしれませんが、率直な感想です。
構造に関わっていない建築士の方が、「構造のどこが知らないのか」を知ることが大切です。

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2013年3月1日金曜日

TBS「池上彰と考える巨大地震・・」

先日、TBSの「緊急!池上彰と考える巨大地震・・」を見ました。
地震に関する基礎知識、地盤と地震の関係、地震に強い住宅などなど結構勉強になりました。
http://www.tbs.co.jp/jishintokuban2013/brushup.html

構造計算という耐震性などの設計を専門としているので、分からない情報や知識に対して勉強になったのでは無く、
消費者(住宅を建てるお客様)には、「どのような伝え方をすると理解頂けるのか」が勉強になりました。
言葉の使い方、画像の見せ方、話すテンポなどなど。
「構造塾」の講座でも活かしてみようと思いました。

それと、極端に間違った内容ではないのですが、住宅の耐震性能などの核心からちょっとずれた「派手さ」が
ウケるのだということもよくわかりました。さすがテレビ番組です・・。

それにしても地震や地盤、住宅の耐震性能など専門外であるはずの池上彰さんはすごいですね。
上から目線かもしれませんがよく勉強しています・・。

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2013年2月28日木曜日

雑誌プレカットユーザーに連載

㈱エルアイエル出版よりプレカットユーザーという雑誌が創刊されました。
木造建築に携わる方向けの雑誌です。

そこで、「木造住宅・逆さ引き「構造基本講座」として、地盤・基礎に関する連載をスタートしました。
第1回目は「こんなに間違っている住宅基礎!」です。
興味のある方は読んでみてください。

プレカットユーザー紹介HP:http://lli-publishing.com/tatiyomi/pcu13-01.pdf

会社にも数冊あります。
ご希望の方はご連絡ください。
㈱M's構造設計
TEL025-226-8118

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「構造塾」構造&省エネセミナー開催

2月26日(火)新潟テルサにて、「構造塾」構造&省エネセミナーを開催しました。
木造住宅の大きな柱となる構造安全性と省エネを学ぶ為の第1歩のセミナーです。

定員80名のところ100名を超す参加を頂きました。
誠にありがとうございます。
立ち見となってしまった方々には御迷惑をおかけしました・・。


構造安全性と省エネを継続して学び、住宅づくりに活かしてもらえるように、
「構造塾」では3年間続けている構造講座の他に「省エネ講座」も3月より開講します!
新潟会場・長岡会場からのスタートです。
東京会場・埼玉会場は今夏or秋より開講予定です。

「構造塾」へのご参加お待ちしております。

構造塾の講座お申込み
構造塾HP:http://www.kouzou-cram.com/

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