2017年3月11日土曜日

津波と耐震性能について

津波被害に関する大きな誤解。
東日本大震災において、津波が甚大な被害をもたらしました。
その影響で、先日高知県で聞いた話では、津波で木造住宅は流されてしまうから耐震性能を良くしても意味がないと思っている方が多いようです。
この話は、東日本大震災後にもよく聞きました。
...
では、本当に津波の被害がある場所では木造住宅の耐震性能が不要なのか??
これは大きな間違いです。
耐震性能の低い木造住宅は、地震により倒壊する可能性があります。仮に倒壊した木造住宅に挟まれてしまった人は、その後に襲ってくる津波から逃げることすらできません。
それと、耐震性能の低い木造住宅は地震で倒壊し、道路を塞いでしまう可能性もあります。
そうすると、高台や避難施設に津波から逃げようとする人たちの避難経路を塞いでしまいます。
このように、津波の恐れのある地域であっても木造住宅の耐震性能を確保することは必須なのです。
そして先日、高知県で見つけた避難タワー。津波が来た時に避難する場所です。
しかし、避難タワー周辺の木造住宅の耐震性能が低い状態だと、避難タワーに行く道がふさがれることも考えられます。
ぜひ、木造住宅の耐震性能を本気で考えてください。
新築では、構造計算や構造検討により耐震性能を明確にして下さい。
既存木造住宅は耐震診断、補強設計を進めてください。
*熊本地震現地調査報告セミナー、構造塾オープンセミナー内容の抜粋です。


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